MPIジャパンチャプターは10月22日、シャングリ・ラ ホテル 東京で「MPI特別ランチセミナー」を実施。デンマーク・コペンハーゲン在住のファシリテーション専門家マレーネ・リックスさんが「ビジネスにおけるネゴシエーション~異文化の理解を踏まえて~」をテーマに登壇した。
リックスさんは、ネゴシエーションは相手を打ち負かすものではなく、異なる意見をもつ人と分かり合えるための手段とし、交渉することを肯定的に捉えることを提案した。また、交渉は日常生活の中に多くあることや、自分の行動を決める時にも自分自身の中にある異なる複数の意見を選択する際にも行なわれていると説明した。
交渉を成功に導くためのコツとして、事実関係の整理、意思決定のプロセスを明確にすること、相手との関係構築に心がけることなどを、具体的事例をあげて説明した。また、時間を費やすこと、プロセスを大切にすること、反対意見を認めてヒアリングからはじめること、ブレインストーミングと考えアイデアを創造することを心がける、双方にメリットのあることを考える、Noという言うのではなく条件付きで合 意に結びつける道を探ること、といったさまざまなアドバイスを行なった。
セミナーはすべて英語で行なわれ同時通訳もなかったが、CMP取得者など国際MICEプランニングの経験が豊富な出席者たちは、実務における交渉の課題や異文化間の相互理解について質問するなど、意欲的にセッションに参加していた。